1.照明器具LED化更新事業について
学内建物に設置された照明器具のLED化を積極的に行っております。2019年度より事業を開始し、毎年10,000~30,000台程度の器具更新を行ったことで、主要キャンパスの照明LED化率は90%以上に達しています。蛍光管照明からLEDに置き換えた更新累計台数についてCO2削減効果を算出すると、年間約5,500t-CO2※の温室効果ガス排出量削減 を実現していることになります。CO2削減目的もさることながら、蛍光ランプの製造・輸出入の廃止もあり、LED器具への更新は省エネルギー以外の面からも促進すべき事業でありますので、継続的に推進してまいります。

LED化した建物は こちら をご参照ください。(2025年3月現在のLED化率93%)
※130,000台を1日10時間300日使用することを仮定して、電力量に実排出係数を掛けて算出しています。
2.空調の高効率化更新について

建物内のCO2排出に係り大きな割合を占める空調設備の高効率更新に積極的な支援を行っております。大規模な空調システムの更新は旧型の物から新しい機種にするだけでも省エネルギーに寄与しますが、実際の運用状況に合わせた能力適正化や、プラスアルファになる高効率機器の選定等、より省エネルギーに資する方法を検討しながら事業を進めています。また、個別空調等比較的小さな機器については、最も効率の高い機器を設置する場合支援をすることで、省エネ更新にインセンティブを与え、単純に古くなったから同型標準品に更新するのではなく、標準品と同じ初期投資でCO2削減に貢献できるような支援体制を整えています。
3.太陽光発電設備設置について
太陽光発電設備を学内で屋上スペースのある建物に設置することで、大学敷地内での創エネルギーを実現しています。2023年度と2024年度の2年間に主要キャンパスにて大規模な設置事業を行い、約3MWの太陽光パネルを設置しました。そのCO2削減量は年間約1,400t-CO2程度にも上り、学内の1%は太陽光発電で賄われていることになります。
詳細は こちら をご覧ください。
4.その他
上記以外に、低炭素キャンパス実現に向けて以下の取組を実施しております。
・BEMS等を活用した空調のエネルギー管理
・サーバー施設効率化に向けたガイドラインの策定
・クリーンルームの高効率な運用に向けたガイドラインの策定
・ベース電力の調査
・空調のAI制御による運転効率化